プロジェクト参画メンバーのSuita SSTへの想い
(第10回:西日本旅客鉄道株式会社)

(1)Suita SST における役割

JR西日本グループでは、地域共生企業として、めざす未来である「人々が出会い、笑顔が生まれる、安全で豊かな社会」の実現に向け、地域の皆様とともに、「訪れたい、住みたいまちづくり」を進めているところです。
Suita SSTにおきましては、「沿線自治体の皆様と連携し、まちとまち、人と人を、鉄道によりつなげていくまちづくり」という観点から、新たな時代の先駆けとなるまちづくりに貢献していきたいと考えています。

 

(2)Suita SST における具体的な取り組み

JR西日本グループ及び吹田市並びにフレンドシップ協定を結ばれている、新潟県妙高市、福井県若狭町、滋賀県高島市の3つの沿線自治体の皆様とSuita サスティナブル・スマートタウン協議会とが連携し、「Suita SST」にお住まいになる皆さまを対象とした、まちびらき初期の住民同士の交流を促進させるための「第二のふるさと(ふるさと地域交流)」を提案します。
これは、SST内での取り組みとSST外での取り組みの2本立ての構成になっており、SST内の取り組みでは、イベントや情報発信を通じて、沿線自治体に愛着を感じていただく活動を行います。SST外の取り組みでは、実際に沿線自治体を鉄道に乗って訪れていただき、魅力的なコンテンツやツアーを体験していただきます。
タウン内ではマルシェや木材活用DIYワークショップにご参加いただく、時にはタウン外に出て、地方ならではの自然や食に触れていただく。このような暮らしを通じて、SST内のコミュニティ形成やご近所付き合いのきっかけになればと考えています。
また、これらの交流を通じて、SSTにお住まいの皆様が沿線自治体のいわゆる「関係人口」になっていただくきっかけになればとも考えています。

(3)Suita SST をどういった街にしていきたいか

Suita SSTは、タウン内に生活利便施設が充実した非常に利便性の高いまちであり、ある意味タウン内で生活が完結する先進的なまちです。
この先進的なまちにお住まいの方々に、あえて地方を訪れて頂く機会を提供し、3市町を「第二のふるさと」に感じ、愛着を持っていただけるような仕組みをつくることで、都会の利便性と地方の良さを丸ごと味わっていただくようなライフスタイルを体感いただき、「関係人口を創出する新しい取り組み」を発信する街になることを期待しています。

 

(4)最後に

JR 西日本グループでは、新型コロナウイルス感染症による社会変容に対応した新しいライフスタイルとして、鉄道と様々なサービスを組み合わせた「鉄道のある暮らし」を提案しております。
本プロジェクトは、この中の「都市圏に住みながら、地方での暮らしを楽しむ、地方との繋がりを持っていただく」というもので、Suita SSTがその第一弾となります。
今後も、地域や企業の皆様と連携し、「人々が出会い、笑顔が生まれる、安全で豊かな社会」の実現に貢献してまいります。

 

Suitaサスティナブル・スマートタウン協議会 理事
西日本旅客鉄道株式会社
創造本部 不動産統括部 えき・まち創造グループ 部長 谷  貴文

※敬称略、所属役職等は寄稿当時

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