プロジェクト参画メンバーのSuita SSTへの想い
(第14回:株式会社竹中工務店)

① Suita SST における役割

弊社は、Suita SSTのタウンテーマである健康について、だれもが健康でこころゆたかに生き続けるまちの実現に向け、科学的エビデンスに紐づいた健康まちづくりコードを策定し、空間デザインへの展開に努めさせて頂いています。またエネルギーのレジリエンス性の高いまちづくりも目指しています。

 

② Suita SST における具体的な取組み

弊社は、誰もが健やかで,心豊かに生きていける場所の実現により、活力ある社会づくりの推進に貢献したいとの考えのもと、千葉大学予防医学センターと共同で「健築」というコンセプトを構想して参りました。Suita SSTにおいては、このコンセプトをベースにパナソニック様との共創により、誰もが住めば健康になれるまちを目指して、「心」「身体」「社会」の3つの視点にもとづく“健康 まちづくりコード ”を作成しました。科学的エビデンスに紐づいた“健康 まちづくりコード ”を空間デザインやさまざまな環境技術に展開することにより、健康なまちや空間づくりの推進に貢献して参ります。
またEV(電気自動車)や蓄電池を活用したまちのレジリエンスの向上にも貢献して参ります。

 

③ Suita SST をどういった街にしていきたいか

健康であることは誰もが願う根源的なニーズであり、超高齢社会に直面する日本において社会コストの抑制の視点からも重要なテーマとなっています。このような社会状況を背景に、暮らしているだけで健康になるまちづくり、”ゼロ次予防”の考えが注目され、弊社は「健築」に取り組んできました。このSuita SSTに住まわれるすべての方が、健康で生き生きとした生活をおくり、安全で安心なまちにしていきたいと考えております。

 

④ 最後に

弊社はグループ成長戦略として、「グループで、グローバルに、まちづくりにかかわり、新たな価値を創る」ことを掲げ、グループ全体の事業領域を「まち」として捉え、グループ各社が緊密に連携し、「まちづくり」の構想段階から企画、計画、建設、維持運営にいたる「まち」のライフサイクルにおいてステークホルダーとの対話を深め、国内外における様々な課題に取り組みます。弊社はこのような活動を通じて、新たな価値を社会に提供し、カーボンニュートラルな社会の実現、SDGsの達成に貢献し、人々が安心して暮らすことができるサスティナブル社会の実現を目指しています。

 

Suita サスティナブル・スマートタウン協議会 理事
株式会社竹中工務店
専務執行役員 田ノ畑 好幸

※敬称略、所属役職等は寄稿当時

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