プロジェクト参画メンバーのSuita SSTへの想い
(第16回:吹田市)

①Suita SSTにおける役割

吹田市では、JR岸辺駅前の「北大阪健康医療都市(健都)」において、産学官民(企業・学術機関・行政・市民)の共創による『オープンイノベーションとまちぐるみの健康づくり』を目指し、健康・医療関連施設の集積を進めてまいりました。

最近では、国立循環器病研究センターや地域医療と連携した心不全重症化予防の取組や、子どもと保護者の健康支援の取組など、健都における具体のプロジェクトも動き出し始めています。

民間企業や地域住民を巻き込んで展開する健都の取組は、G20各国の保健大臣による視察や、文部科学省の10年にわたる長期事業の採択など、外部からも高い期待が寄せられています。

こうした状況の中で、健都を中心に推進している健康・医療のまちづくりをはじめ、環境先進都市の取組やまちの魅力向上など、本市における持続可能なまちづくりに寄与するため、パナソニック株式会社様と連携協定を締結(令和元年(2019年)9月)し、Suita SSTのまちづくりを契機として、緊密な連携を図ってまいりました。

Suita SSTと健都のまちづくりが相乗効果を生み出していけるよう、連携協定に基づく各種取組をさらに進めてまいります。

 

②Suita SSTに対する期待

吹田市では、現在、健康施策の大きな柱として「くらしにとけこむ健康づくり」を推進しています。これは、健康寿命延伸のために必要なライフスタイルを、生活習慣の中で『無意識に』『自然と』取り込めるようにすることで、すべての市民の健康増進を図るものです。

これを実現するために、吹田市では、多様な主体や他分野とのコラボレーションに取り組んでいます。たとえば、健都レールサイド公園や健都ライブラリーで取り組んでいるような、『健康×図書館×企業』というこれまでにない組み合わせにより、日々のくらしの中で自然と健康になれる環境作りを進めています。

このように、研究機関とともに生活に身近なフィールドを多数有する健都において、様々な主体の創意工夫による、新たなチャレンジを試行しておりますが、Suita SSTにおいても、参画企業様による様々な先進的サービスが提供されることとなります。『誰もが住めば健康になれるまち』を目指すこの取組については、本市の施策とも非常に親和性が高いものと考えています。

近接する健都とSuita SSTという、コンセプトが近似する2つのまちが、相互に作用しながら新たなライフスタイルの創造の場となっていけるよう、参画企業様の強みを生かしたチャレンジングな取組を強く期待しております。

 

③最後に

吹田市では、“暮らすのにぴったりなまち”、“吹田で実現できる”という想いを込めた、「suitable city」をキャッチフレーズに、本市に関わる人それぞれに応じた豊かな暮らしを実現し、愛着や誇りが持てるまちを目指しています。

「Suitable Town for Fine Tomorrows」をタウンコンセプトとするSuita SSTは、官民の垣根を超え、同じまちの姿を目指す重要なパートナーです。引き続き、緊密に連携しながら、市民生活の向上を図ってまいります。

 

https://kento.osaka.jp/

Suita サスティナブル・スマートタウン協議会 理事
吹田市 健康医療審議監 岡  大蔵

※敬称略、所属役職等は寄稿当時

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