プロジェクト参画メンバーのSuita SSTへの想い
(第12回:三井住友信託銀行株式会社)

①Suita SSTにおける役割

今回のSuita SSTの「多世代居住の健康まちづくり」におきまして、三井住友信託銀行は、住民の「人生100年時代」への備えとしての資産・金融面のサポート、参画企業や波及団体とともにESGへの取組を推進して参ります。直接的に、眼に見えて手に振れるサービスではないので、表に出てくる機会は少ないかもしれませんが、Fujisawa SSTに参画させて頂いている経験も活かしまして、Suita SSTに集う「人」が安心して活動できる生活基盤インフラを提供することが役割だと考えております。

 

②Suita SSTにおける具体的な取組み

Suita SSTが、様々な先進的サービスが提供される街であることを鑑みまして、三井住友信託銀行では、開発される2種類の分譲マンション(ファミリー向け・シニア向け)の購入者様向けに、一般で提供しているものと差別化した住宅ローンをご提供していると同時に、資産形成やマネープランに関するコンサルティングも一人ひとりに寄り添って実施し、安心して生活できる環境を提供します。住宅ローンの特徴について少し説明させて頂きますと、一般的にシニア層が住宅ローンをご利用する際にはお借入時の年齢がハードルになりますが、人生100年時代では「住む場所」の選択肢を奪わないことが大事だと考えおります。そこで、既存の持ち家価値を最大限に活用した「60歳からの住宅応援ローン(愛称:ロクマル)」をシニア分譲マンションのご購入者様に提供しています。お借入れ期間中の支払いは毎月の利息のみとして、アクティブなシニアライフを応援するとともに、ご相続人に負担が残らない形にして安心してご利用頂けるように設計しております。

また、注目度が高まるESGに関連する取組としては、CASBEE街区評価認証の取得支援を行いました。最高ランク Sランク認証は、関西では初であり、対外的に街の環境性能等を訴求する材料となっております。

 

③Suita SSTをどういった街にしていきたいか

サステナブルに経済的価値創出と社会的価値創出が両立できる街にしていきたいと思います。その実現のために、三井住友信託銀行としては、街のマネジメントに関わりながら信託機能を活用した総合的な解決策をご提供して参りたいと考えています。例えば、今回、住宅ローンをお借入れ頂いたファミリー分譲マンションのご購入者様が40歳だとした場合、30年後は70歳になっております。その間に、お子さまの独立、ご結婚、孫が誕生、親からの資産承継・相続、退職金の受け取り、リフォーム等、多くのライフイベントが発生します。その都度、お金や資産の心配をすることなく、Suita SSTに住んでいるからこそ心身ともに健康であり続けられるように、継続的にシームレスな金融・信託サービスを提供していき、時代にマッチした新商品・新サービスを開発していきます。

 

Suita サスティナブル・スマートタウン協議会 理事
三井住友信託銀行株式会社
理事 大阪本店営業第二部 部長 甕 哲也

※敬称略、所属役職等は寄稿当時

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