プロジェクト参画メンバーのSuita SSTへの想い
(第5回:関西電力株式会社)

① Suita SSTにおける役割

関西電力グループが担うのは、主にエネルギー分野で「再生可能エネルギーを最大限活用し、いざという時も機能し続けるまち」をつくる役割です。
Suita SSTにおいて、商業施設、住宅施設を含む複合開発街区全体で、実質再生可能エネルギー100%を実現する次世代のエネルギー利活用モデルの構築を目指します。

 

②Suita SSTにおける具体的な取組、特徴

具体的には、関西電力の再生可能エネルギーによる電気やご家庭の卒FIT電気などを調達することにより、Suita SST内の消費電力を実質再生エネルギー100%で賄うことを目指します。
商業施設、住宅施設を含む複合開発街区全体を実質再生可能エネルギー100%で賄い、一体的なエネルギーマネジメントを行うことは、日本初※の取り組みとなります。
さらに、EV(電気自動車)や蓄電池を活用して、自然災害などのいざという時も街の機能を維持するというレジリエンス向上にも取り組んでおり、「環境性」と「防災性」に優れた持続可能な街づくりに貢献してまいります。※当社調べ

 

③再エネ100タウンの意義・目的/なぜ大事なのか、Suita SSTをどういった街にしたいか

地球温暖化の進展による地球環境への悪影響が懸念されるなか、日本としても、2050年カーボンニュートラルの実現を目指すことが宣言されており、今後、地域社会をはじめとするあらゆる分野でカーボンニュートラルの取り組みが進んでいくと思われます。
そのような状況下において、様々な社会課題の解決に取り組むSuita SSTで、日本初の「再エネ100タウン」を実現することは、今後の日本の街づくりのモデルケースとして、大変重要な意義を持つこととなると思います。また、自然災害が激甚化する昨今の状況を鑑みると、エネルギーのレジリエンスを向上させることは、安心して暮らせる環境を提供できるものと考えています。
関西電力グループでは、総力をあげて、Suita SSTにおいて、持続可能な街「サステナブルコミュニティ」を実現してまいります。

 

④最後に

関西電力グループでは、2021年2月「ゼロカーボンビジョン2050」を策定し、ゼロカーボンエネルギーのリーディングカンパニーとして、デマンドサイド・サプライサイドの両面から、お客さまや社会のゼロカーボン化に向けて、グループのリソースを結集して取り組んでおります。
また、3月に策定した「関西電力グループ中期経営計画」において、サービスプロバイダーへの転換を目指し、新たなライフスタイルやゼロカーボン化、レジリエンス向上等の、様々なお客さまのニーズや課題と向き合い、新たな価値を提供し続けていくこととしております。

引き続き、吹田市さまや関係企業の皆さまとともに、Suita SSTでの取り組みを通じて、持続可能なまちづくりの実現に向け、貢献してまいります。

Suitaサスティナブル・スマートタウン協議会 理事
関西電力株式会社
ソリューション本部 副本部長 奥戸 義昌

※敬称略、所属役職等は寄稿当時

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